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激動の未踏ジュニア期間を振り返り、来年の応募者にむけて

#未踏ジュニア#2024#振り返り

2024/12/24

11 min read

はじめに

みなさんこんにちは。 今日はクリスマスイブ 2024年の12月24日です。
今日・明日の予定はいかがでしょうか?
この記事は、未踏ジュニア Advent Calendar 2024 の24日目の記事です。昨日の記事は、水野太陽さんによる「未踏ジュニアの振り返り」でした。

自己紹介

2024年度未踏ジュニアスーパークリエータの間渕 拓です。
AI study - LLMによる穴埋め問題を活用した英単語学習アプリというプロジェクトで、4人でチームを組んで活動し、採択され、未踏ジュニアの期間を過ごしました!
この記事では、うまくいったこともいかなかったことも、4人で過ごした未踏ジュニアの期間を振り返ります。

未踏ジュニアとは?

未踏ジュニアは、独創的なアイデア、卓越した技術を持つ 17 歳以下の小中高生や高専生などを支援するプログラムです。
IPA 未踏事業という、経産省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する 24 歳以下の若者を対象とした人材育成プログラムがあり、その未踏事業の修了生を中心に設立・運営されているのが未踏ジュニアです。

出典: 未踏ジュニアとは - 未踏ジュニア公式サイト
大体詳しくは公式サイトや、以下の動画で代表の鵜飼さんが説明しているので見ていただければと思います🫶

ざっくり未踏ジュニアスケジュール

2024年度の未踏ジュニアのスケジュールは、例年以下のような感じになります 未踏ジュニアのスケジュール

ブースト合宿

未踏ジュニアの活動は、このブースト合宿からはじまります。
6月ごろ、採択されたクリエータが全員あつまり、プロジェクトの説明などをメンターやOB・OG、他のクリエータに向けて発表し、フィードバックをもらいます。
しかし僕は、なぜかピンポイントでマイコプラズマ肺炎にかかってしまい、参加できませんでした!!かなしいですね!!!
僕は4人チームだったので、他の優秀な3人のメンバーに発表してもらいました。 その後、フィードバックをもらい、プロジェクトの方向性を決めていきます。

中間合宿

ブースト合宿の約2ヶ月後には、中間合宿があります。名前の通り、未踏ジュニアの期間の中間地点です。
ある程度プロジェクトが進んでいる状態で、他のクリエータやメンターに向けて発表し、再度フィードバックをいただきます。
私たちチームAI studyでは、この時期にプロジェクトの方向性に非常に悩み、この点についてフィードバックをいただくことが多かったです。

成果報告会

半年間の未踏ジュニア期間を締めくくるのは、成果報告会です。
例年東京大学で開催され、全クリエータが集まり、プロジェクトの成果を発表します。

応募時に考えておきたいこと

僕は、鵜飼さんの記事の以下の文章が非常に刺さりました。

未踏は、「どう作る」の部分に関しては誰も何も教えてくれません。正確には、みんなあまり興味がありません。それよりも「何を作る」のかが常に話の中心です。「どんな問題を解決するのか」「どうやってその問題を解決するのか」「他の方法と比べて何が良いのか、新しいのか」僕が現役の時も、OBとして未踏のイベントに呼んでいただけるようになっても、議論の中心は常に「何を作る」かです。僕は未踏は、「どう作る」をしった若いクリエータに「何を作る」のか深く考えるチャンスを与え、それを実現する後方支援するコミュニティだと思っています。だからこそ、そうった議論をする場所やコミュニティに所属できるチャンスが比較的少ない小中高生の方々に、未踏はもっと活用されるべきだと思います。

なぜ「未踏」は多くの若い世代に知られるべきなのか - Yu Ukai より

たとえば、「この様な最新技術を活用していてこのPJはすごいです」みたいな説明を押し出しているプロジェクトは、少ないと思います。採択されたプロジェクトには、それぞれ情熱があり、「これをやりたい」という気持ちをクリエータが持っているからです。

プロジェクトの説明には様々な方法がありますが、少し勿体無い例を説明するとすれば「AIがこれを解決します」のような説明は好ましくないと思います。

AIがこれを解決します

皆さんがたいていここでいう「AI」とは、ChatGPTのようなLLMのことだと思いますが、LLMには文章の続きを生成するという特性があり、その特性を活用して、必要な情報を引き出すという工夫をするのは、クリエータである「あなた」だからです。
LLMが勝手に考え、理想の結果を提示してくることはありません。回答を引き出すためのプロンプトや、ステップを工夫するなど、試行錯誤の方法がさまざまあります。ぜひ、未踏ジュニアに応募する際には「AIでやる」ではなく「AIにこのような指示をする」など、行動をする「あなた」ベースで考えてみてほしいと思います。

まとめ

未踏ジュニアの期間は、挑戦と学びに満ちた6ヶ月間でした。自分のやりたいことを追求し、情熱を形にするために試行錯誤し、仲間やメンターからのフィードバックを通じて成長できたのは、かけがえのない経験です。

来年応募を考えている皆さんには、ぜひ「何を作りたいのか」「なぜそれを作りたいのか」という原点を大切にしてほしいと思います。その情熱こそが、あなたのプロジェクトをより魅力的にし、成功へと導く鍵です。

未踏ジュニアは「どう作るか」ではなく、「何を作るか」を深く考える場所です。この特別なプログラムを通じて、ぜひあなたらしいプロジェクトを実現してください!来年のブースト合宿で、あなたの作品に出会えることを楽しみにしています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 素敵なクリスマスをお過ごしください🎄✨

Author: Taku Mabuchi